The Reptile 蛇女の脅怖 DVD 8 1/2のブルーレイをオマケで付けますフェリーニは「自分には傷などない」と言い放っているのですが、そう言い切ること自体が傷なのではないかと思います。 イタリアの巨匠フェデリコ・フェリーニに対して1991年から1992年にかけて、延べ10時間にわたって行われたインタビューや作品映像、メイキングやさらにはキャストや脚本家など関係者たちの証言を基に、フェリーニの人となりやその創作の秘密の一端を明らかにしていきます。 フェリーニについて語るキャストは、『悪魔の首飾り』(1967年)のテレンス・スタンプ、『カサノバ』(1976年)のドナルド・サザーランド、『ボイス・オブ・ムーン』(1990年)のロベルト・ベニーニ、そして妻でもあるジュリエッタ・マシーナ。ロベルト・ベニーニへのインタビューが特に面白い。 監督は、自らフェリーニへのインタビューも行ったダミアン・ペティグリュー。 かなり哲学的な内容も含まれ、この作品を見てから具体的な作品を見て、さらにまたこの作品に戻るなど循環的に見ていくと、フェリーニに対する理解が深まるのではないかと思います。